PR

サイバーエージェントレジットがBGTでゴールデンブザー!メンバーやDリーグでの活躍も調査!

スポンサーリンク
ゴットタレント

2024年も世界の才能が集まるオーディション番組「ゴットタレント」が開幕しました。

2023年のBGT(ブリテンズ・ゴット・タレント)では「とにかく明るい安村」が彼オリジナルの芸で笑いと賛否の渦を巻き起こし、同年のAGT(アメリカズ・ゴット・タレント)ではダンスチームChibi Unity(チビ・ユニティ)とAvangardy(アバンギャルディ)が決勝に進出し、その活躍が大きな話題となりました。

そして2024年4月からイギリスで1次予選の行われたBGTでは、第3週に登場した日本のダンスチーム【Cyber Agent Legit】が、なんとサイモン・コーウェル審査員からゴールデンブザー(GB)をゲットして準決勝進出を決めています!

この【Cyber Agent Legit】(サイバー・エージェント・レジット)とはどのようなダンスチームなのでしょうか?

長年アクロバットパフォーマンスに関わって審判員も行い、歌もダンスも大好きな管理人が【Cyber Agent Legit】のルーツやメンバー、そしてその魅力を徹底調査し、整理整頓してお伝えします!

スポンサーリンク

【サイバーエージェントレジット】が準決勝で惜しくも敗退しました・・・

決勝進出が期待された【Cyber Agent Legit】が準決勝最終夜(5日目)に演技をしましたが、視聴者投票の結果、決勝通過の可能性のある3位以内に入れず、敗退が確定しました。

まずは彼らの全力の演技をどうぞ!

今回の楽曲も【サイバーエージェントレジット】のオリジナル曲と思われます。

ブルーノ審査員は「音符の芯をとらえている」と絶賛、他の審査員ももちろんベタ褒めしていましたが、視聴者投票では3位内に食い込めませんでした。・・・残念!

BGT公式Youtubeのコメント欄には彼らが決勝に通過できなかったことに失望するコメントが多数寄せられていましたね。

さて、管理人が感じた「準決勝での敗因」ですが、3つほど挙げてみました。

①ダンスの構成が予選よりも平坦で、「起承転結」や「序破急」などを感じさせる「起伏」に欠けていた。たとえば前回の地獄のコレオグラフのようなパートでの「転換点」は無かったのでは。

②内容(ダンスの方向性)は予選のダンスの延長線上にあり、エンターテイナーとしての「幅」には広がりが感じられず、素人目にはかなり「既視感」があったのではないか?

③テーマが予選のダンスの「近未来感」をさらに先鋭化させたものだったため、若年層には魅力的に見えても、おそらく年配層には興味を持ってもらえなかったのではないか? またシルバー1色のコスチュームも年配層には「寂しい」と映った可能性もある。

・・・こんなところなんですが、管理人がこのページの「【予想】Cyber Agent LegitはBGT2024の決勝に残れるか?・・・そして優勝は?」の2番目の理由で述べたような不安がそのまま現れたような気もします。

・・・皆様はどのようにお感じになりましたか?・・・ご意見を頂けると嬉しいです。

さて【Cyber Agent Legit】の目標は「世界一のダンスチームになる」ということですが、そもそも「世界一のダンスチーム」とはどんなことなのでしょう?

世界のダンス競技大会で最も多くの優勝を勝ち取ること?

それともエンターテイナーとして世界で最も多くの人々を幸せにするダンスチームになること?

今回のBGT出場は、どちらかというと後者の立ち位置に近いチャレンジだったのかもしれませんが、まちがいなく多くの糧が得られたかと思います。

管理人
管理人

【サイバーエージェントレジット】の新たなるチャレンジに期待しましょう!

日本人ダンスチームCyber Agent Legitとは?彼らを生んだDリーグとは?

【Cyber Agent Legit】は「Dリーグ」の中のダンスチームのひとつです。

日本にはいくつかのプロ(セミプロ)スポーツリーグがありますが、その中には「Jリーグ(サッカー)」「Bリーグ(バスケットボール)」「Vリーグ(バレーボール)」などの略称が普及しているものもあったりしますね。

もちろんBリーグのBはBasketballのBですし、VリーグのVはVolleyballのVですが、これらと同様にDリーグのDはDanceのDをとったものと思われます。

Dリーグ(D league)は、株式会社Dリーグ (D.LEAGUE.inc)が運営し、第一生命がタイトルスポンサーとなっているプロダンサーチームのリーグで、現在は13のチームが参加しています。

【Cyber Agent Legit】はその13チームのうちのひとつですが、各チーム名は【スポンサー企業名+チーム名】の形式でできているようですね。

管理人
管理人

つまり【読売+巨人軍】とか【楽天+イーグルス】みたいな形式です。

【Cyber Agent Legit】は「株式会社サイバーエージェント」をスポンサーとするプロダンスチームということになります。

Cyber Agent Legitはどんなジャンルのダンスを踊るの? Dリーグでの戦績は?

Dリーグで行われているダンスバトルは1対1や2対2のバトルではなく、20名以下で構成されるチームダンスによるバトルなので、見どころがたくさんあります。

もちろん2020年代にふさわしくストリート系のダンスが中心なのですが、チームごと・作品ごとにかなり特徴や個性があり、ジャズダンス的な動きを前面に出している作品もあれば、ボーギングで固めているチームもあります。

また技でゴリゴリに攻めてくるチームもあれば、テーマがはっきりと伝わってくるダンスシアター的な創り方の作品もあり、非常に多様です。

その中でサイバーエージェントレジットは、ポップ(POP)・ロック(LOCK)・ブレイク(BREAK)などを主軸にダンスを構成するチームのようです。

ストリートダンスとしてはおそらく「王道」なんじゃないかと思いますが、その見せ方が非常にクリエイティブで、技術と演出のバランスがとれたチームのように思います。

2024年5月現在、Dリーグの23-24のレギュラーシーズンではなんと13チーム中1位の成績を収め、チャンピオンシップへの出場が決まりました。

管理人
管理人

・・・今、日本でもっともノリノリのプロダンスチームなんですね!

Cyber Agent Legitはいま何人?メンバーは誰?

サイバーエージェントレジットは2024年5月現在、ディレクター1名とダンサー9名で構成されています。

今回2024年のBGT1次予選のステージに立ったのは8名のダンサーですが、これは最年少のKANATOが2023年11月に右脚甲を剥離骨折したため、BGT1次予選の欠場を余儀なくされたことが理由のようです。

でもみなさんのインスタにはディレクターのFISHBOYとともにロンドンに同行していた写真が上がっていましたね!

では各メンバーのバイオグラフィーと戦績、他に所属しているチームなどを一覧表にまとめましたので、ご覧ください。

No. 名 前 生年月日出身身長
体重
ダンス開始年齢   戦 績   所属したことのあるチーム
0FISHBOY
(ディレクター)
1985年
12月19日
山口県171cm
65kg
JUSTE DEBOUT 2009POPPINで優勝
SDK EUROPE2011に参加
RADIOFISH
1TAKUMI
(リーダー)
2000年
5月19日
福島県175cm
57kg
11歳DANCE ALIVE KIDS FINAL で優勝
DANCE CUP FINALで 2連覇
全国高校生ダンスバトルで2連覇
NYアポロシアターアマチュアナイトで 100点満点優勝
THE JET BOY BANGERZ
FORCE ELEMENTS
2ena1999年
6月30日
大阪府158cm6歳JUSTE DEBOUT FINAL PARIS 2018でBest4
OLD SCHOOL NIGHT Vol.17 Lock Sideで優勝
Destructive Stepsで2冠
アユエナ
3BBOY SHOSEI2003年
3月31日
石川県178cm
57kg
7歳King Of The Kids 2014で準優勝
G-SHOCK REAL TOUGHNESS で準優勝
UNVIST2015 で優勝
GOOD FOOT
4地獄1996年
7月25日
大阪府170cm
65kg
4歳LA Lockin solo battle で2連覇
NY Poppin solo battle で準優勝
Dance @Live KIDS FINAL 2012で準優勝
THE JET BOY BANGERZ
7KAI→2000年
2月25日
静岡県166cm
55kg
10歳Astro Asian Battleground 2015 アジア大会で優勝
BATTLE ATTACK 2015 でベスト4
DANCE@PIEACE 2015 で優勝
DANCE DYNAMAITE 2016 決勝大会で 優勝
WDC 世界大会 2016 FINAL でベスト8
BEAT SOLDIER
91ch1999年
11月1日
広島県167cm
64kg
11歳Legend Tokyo 中国四国連携大会「BIG CLAP」2016 で優勝
Dance delight vol.24 でファイナリスト
DANCE@live kyushu charismax 2017で best 32
Dance delight vol.25 でファイナリスト
DANCE@live hero’s Kansai charismax 2019 でベスト16
10ATO2000年
7月3日
神奈川県169cm
66kg
7歳ALL JAPAN SUPER KIDS DANCE CONTEST 小学生の部 で優勝
ALL JAPAN SUPER KIDS DANCE CONTEST 中学生の部 で準優勝
DANCE ALIVE HEROE’S 2021 FINALRISE で優勝
DANCEALIVE 2023 FINAL チーム対抗戦 で優勝
St.Paul’s Spirit(立教大学ダンスチーム)
11AYUNA1999年
11月22日
兵庫県160cm6歳JUSTE DEBOUTベスト8
BATTLE WAACK で優勝
DANCE ATTACK FINAL 高校生 で優勝
NOTHING 2LOOZ HIPHOP で優勝
DANCE @LIVE HIPHOP KANSAI で準優勝
SDS FINAL HIPHOP で優勝
アユエナ
M.A-1
浪速平成シスターズ SEPTENI RAPTURES(dリーグの別チーム)
12KANATO2005年
8月11日
福岡県170cm
60kg
3歳ALL JAPAN CHALLENGE CUP 2014 FINAL で優勝
ALL JAPAN SUPER KIDS DANCE CONTEST 2015~2017 でファイナリスト、2016 は4位
DANCE ALIVE HEROE’S 2021 KYUSHU で優勝
UDO STREET DANCE WORLD CHAMPIONSHIP JAPAN ソロ優勝
SEPTENI RAPTURES(dリーグの別チーム)
管理人
管理人

本当に日本全国から集まっていますし、みなさん凄い戦績だらけですね!

最年長は1996年生まれの「地獄」ですが、彼は会社員の経験もあり、その名前とは似つかない「優しいアニキ」のキャラクターのようです。

また何を踊らせても表現力が高く、キッズ時代の地獄に憧れていた他のメンバーも多いということで、けっこうな年齢差があることもチームのまとまりには上手く働いているようですね!

さまざまなジャンルの「得意」や「クリエイティヴさ」が組み合わせられた「無限の可能性を持ったチーム」と言えるのではないでしょうか。

サイバーエージェントレジットはBGT2024の1次予選でどんな演技を?・・・そして審査員の反応は?

今回のBGT2024(series17)の1次予選で使用した楽曲は、【Cyber Agent Legit】で作ったオリジナル曲”ROCK & FIRE (feat.Kyte)”になります。

衣装も自分たちで作ったということで、まさに全身全霊をダンスに捧げている感じですね!

ではワクワクのバックステージから緊張の本番、感動のゴールデンブザーまでを一気にご覧ください。

いかがでしたか?

サイモンはつまらないと思う演技には、しっかりとつまらなそうな顔つきで椅子に背中をもたれかけて観ていることが多いと記憶していますが、そんなサイモンが演技の終盤で「まいったよww」みたいに笑っていたのは印象的でしたね。

BGTの審査員には情熱的なブルーノ・トニオリと、冷静なのにGBのときだけは衝動的になるアリーシャ・ディクソンの2人のダンサーがいますので、管理人としてはぜひコメントを聞きたいところでした!

観客からのGBの催促の中、サイモンは短い絶賛のコメントを述べますが、その後に続いてブルーノが「もう待てない」という様子で立ち上がってコメントを始めます。

ところが彼が「ワールドクラス!シンクロニシティ!私は・・・」と言いかけたところで、サイモンが突然ゴールデンブザーをスマッシュしてしまいます。

ブルーノの驚きは「やられちゃったよ!」という意味でしょうか?(笑)

ブルーノのコメントを聞きたいと思っていた私も「やられちゃったよ!」という気持ちが半分ありましたが、【Cyber Agent Legit】全員の喜びようにそんな気持ちも吹っ飛びました。

ステージに登壇したサイモンに対して、両腕をそろえて前に挙げてからお辞儀をするメンバー。

そしてそのお辞儀を律義に真似てお辞儀を返すサイモンなど、なかなか見られるものではありません。

全員に「ハイタッチ」をしてサイモンがステージを降り、アリーシャ→アマンダ→サイモンの順でコメントしますが、ブルーノだけはコメントできずに終わったのがちょっと残念です(笑)。

この予選ラウンドにはメンバーのKANATOがケガで欠場していましたが、GBをもらったことで次のステージも確実になり「KANATOの出番が確保できた!」と安堵したファンの方も多かったのではないでしょうか?

管理人
管理人

準決勝には9人全員での演技を観たいですね!

【考察】ゴットタレントの「ボス」サイモン・コーウェルのゴールデンブザーにはどんな価値があるの?

この2024年のBGT(series17)で、【Cyber Agent Legit】はゴールデンブザー(GB)を獲得し、準決勝進出を確定しました。

(GBの価値やゴットタレントの勝ち上がりのルールなどについては「ゴットタレントとは?ゴールデンブザーとは?」をご覧ください)

しかし今回はサイモン・コーウェル審査員が直接GBをくれたことがYouTubeのコメント欄では話題になっています。

「どの審査員からゴールデンブザーをもらうか」によって、最終順位に有利・不利が発生することは、「ルール上では」一切ありません。

管理人
管理人

ではサイモンがGBをくれたことにどんな「特別な価値」があるのでしょうか?

管理人の私見を交えて、以下の3つの理由を解説します。

①まずサイモンはこの「ゴットタレント」というオーディション番組の発案者であり、ゴットタレント以前にも「Xファクター」や「アメリカン・アイドル」などのオーディション番組を制作してきた「超大物TVプロデュ―サー」であるということです。

(サイモン・コーウェルのプロフィールについては「ゴットタレント(AGT&BGT)の審査員『サイモン』の経歴は?」をご覧ください)

彼は今や、世界から才能あるアーティストを発掘する第一人者のひとりであり、その彼から「他の審査員がどう評価しようと、僕は君たちが準決勝へ進むべきだと断言する!」とお墨付きをいただいたことになるのですから、これは出場者としては名誉なことですし、その後の芸能活動によい影響をもたらす期待も高まりますよね。

②さらにサイモンのGBに価値があるのは、彼がこれまでの幾多のオーディションの現場で「超辛口の批評」を行い、多くの挑戦者に失望や絶望を与えてきた「超難敵」だからだと思います。

力の及ばない者には容赦ないセリフで引導を渡すサイモンですが、一方でその超難敵が「高評価」をくれたとなれば、これほど自信につながることはないでしょう。

③GBの制度ができたのは2014年のseries8からなのですが、2023年series16までの9年間でもっとも信頼できるGBを押したのは、やはりサイモン・コーウェルだったのです。

管理人は審査員と司会者の5名がこれまでにGBを押して準決勝に送った出場者が、どのような最終成績であったのかをBGTの9年分について調査しました。

管理人
管理人

その結果を数値で示す「ランキング表」を作ってみましたのでご覧ください。

審査員名GB数ファイナリスト数ファイナリスト輩出%ファイナリスト最終順位の平均優勝者
Simon Cowell10880.04.51(Axel Blake;Comedian)
Amanda Holden9777.86.50
David Walliams
(~2022)
84504.30
Bruno Tonioli
(2023~)
21506.00
Ant & Dec9444.46.71(Jon Courtenay;Comedic Singer)
Alesha Dixon9444.47.30
全体472863.65.62

サイモンからGBをもらったパフォーマーの決勝通過率は80%と最も高く、決勝に残ったファイナリストたちの最終順位の平均値も2位、さらには優勝者も出しています。

準決勝から決勝に残る11組のうち、5組は視聴者投票のみで決定され、残りの6組は視聴者投票結果の高い順位の中から審査員が選びます(2024年からはここに変更があるかも)ので、審査員の権限は予選の半分程度になります。

さらに決勝に残ったファイナリストの最終順位を決めるのは100%視聴者投票であり、審査員にはまったく権限がありませんから、GBをもらった者の最終成績を見れば、サイモンの「才能を見抜く眼力」はやはり最も高いと言って差し支えないと思います。

前置きが長くなりましたが、このように「最も信頼度の高い審査員」からGBをもらった【Cyber Agent Legit】には、おのずと「決勝での活躍」が期待されるというわけですね!

BGT2024の準決勝はいつ?サイバーエージェントレジットの出場順は?

【Cyber Agent Legit】はBGT2024(season17)の準決勝に進出することがすでに決定しています。

準決勝は2024年5月27日~5月31日の5日間連続で行われますが、この中の出場順は直前までわかりません。

また決勝は2024年6月2日に予定されていますが【サイバーエージェントレジット】が決勝に通過できるかどうかは当然ながら決まっていません。

管理人
管理人

まずは5月末を楽しみにしましょう!

【予想】Cyber Agent LegitはBGT2024の決勝に残れるか?・・・そして優勝は?

ここからは完全に管理人の個人的な「予想」になります。

まず決勝に通過するかどうかですが、これは「ほぼ通過する」と予想します。

理由①:これまでBGTでサイモンからGBをもらって準決勝に進んだ出場者の80%が、決勝に通過していること。

理由②:サイバーエージェントレジットのダンスパフォーマンスの、とくに「協調表現」のレベルが高いこと。

理由の①については先ほどの「サイモン・コーウェルのゴールデンブザーにはどんな価値があるの?」でお話しましたので省略します。

理由の②についてですが、【Cyber Agent Legit】のダンスパフォーマンスは大くくりで言うとストリートダンスになりますが、彼らのダンスはその中でも非常に構成が工夫されており、近年のゴットタレントが求めているダンスの傾向に近づいていると思うからです。

ストリートダンスは基本的には「腕くらべ」「技くらべ」を発祥としていた部分が大きかったため、「ソロの技」や「ペアの技」を中心に見せ場を作ってくことが多く、ともすると「ダンスバトル的な内容を観客側に向けて並べて見せただけ」で終わってしまいがちでした。

そのため「自慢の技の羅列」のように見えることもあり、技を見て驚きたい人には楽しんでもらえても、ステージパフォーマンスとしては「構成が単調」という印象を持つ一般客も多かったかと思います。

実際、審査員のサイモンは「2021年までのゴットタレントのチームダンスは退屈だった」と評していましたが、しかしこの評価は2022年にAGTで優勝したレバノンの”Mayyas”の登場で覆ります。

近年ゴットタレントで決勝まで進む高評価を受けたダンスチームとして前述のMayyasのほか、2023年のAGTでのMurmurationとAbangardy、ChibiUnityなどが挙げられます。

これらのチームはどれもストリートダンスの要素はまったくないか少なく、ChibiUnityもストリートダンスの要素はありつつもアクロバティックな技はほぼありませんでした。

彼らの共通点はしっかりしたフォーメーションで行われるユニゾン(同じ振り付けを同じタイミングで行う)やカノン(同じ振り付けをタイミングをずらして連続する)、そして起承転結を感じさせる展開など「集団の協調表現が生む芸術性」であり、ネットでもそのような構成に讃辞が集まっていたのです。

出典:トップタレントジャパン

そして今回サイバーエージェントレジットが行ったパフォーマンスも、全員によるフォーメーションやユニゾンなど「協調表現」を重視した構成になっていました。

さらに振り付けの高精度な同期(シンクロ)によって伝わってくる強いビートだけではなく、コンテンポラリー的な振り付けによる柔らかさ、そしてスパイスのようにピリッと効いてくるアクロバティックなブレイクの技などが盛り込まれたことで、これらの「集団の協調表現が生む芸術性」や非常に「起伏に富んだ構成」に、多くの人が共感できたのではないでしょうか。

数年前まで(とくにストリート系の)ダンスにうんざりしていたサイモンがベタ褒めしていましたし、「芸の品格」にはうるさい英国の観客からも絶賛されるステージパフォーマンスでしたから、準決勝で大はずしでもしない限りはアプリ投票で上位に喰いこみ、決勝に残るのではないかと予想します。

管理人
管理人

そして次に「優勝できるか?」ですが・・・

これは「現時点では難しい」「けど・・・?」と予想しますが、2つ理由を挙げますね。

①実はBGTでゴールデンブザーをもらった出場者が優勝する確率はそう高くはありません

9年間の決勝通過者は全体で99組、そのうち28組がGB獲得者で、残りの71組はGBを獲得せずにファイナルに生き残った組です。

決勝通過組数優勝組数勝率(%)
GB獲得組2827.1
非GB獲得組7179.9
全体9999.1

GB獲得者が優勝したのは28組中の2組で7.1%、GB非獲得者が優勝したのは71組中の7組で9.9%ですから、むしろGB獲得者の方が不利なわけです(実際は母数が小さいので両者に差はないようなものだと思います)。

②次にですが、【Cyber Agent Legit】のダンスパフォーマンスは前述のようにレベルは高く、若者には強烈なアピールができる一方で、年輩の人の共感を得るのはやや難しいからです。

最終順位を決めるのは、英国内でスマホによる投票アプリを入れている視聴者の「老若男女のすべて」であり、そして1組のパフォーマーに10点までの得点を与えることができる仕組みです。

つまり、どんなに熱烈な高評価をしていても10点までしか与えられませんから、おそらく10点投票が続出している優勝戦線で、この採点方式は「減点法」と解釈するべきでしょう。

投票者の性別・年齢にいかに「穴」をつくらないか、10点満点以下での投票をどうやって減らすかが、ゴットタレントの最終成績を上げる「重要ポイント」になるでしょう。

とくにストリート系のダンスは、もともとが「バトル」に特化したダンス技術群であり、その訴えるところは「難しさ」「凄さ」というものが大きな部分を占めると思います。

この「難しさ」「凄さ」というものに対して、人生競争の真っただ中にいる若者は「すげえ!」とすぐ興味を持ちますが、競争から距離を置くようになった年輩の視聴者から共感を得るのはおそらく難しく、得票のうえで「穴」になりやすいのではないでしょうか。

またダンスのテンポがスピーディーで、内容が盛りだくさんになればなるほど「何?どれがすごいの?わからない・・・」という年配の視聴者の無関心や困惑が増えてくる可能性もあります。

広い年齢層から共感を得るためには「難しさ」「凄さ」だけでなく、もっと多様で複雑な感情を起こさせるようなパフォーマンスが必要であり、それはダンスの要素で言うならばコンテンポラリーやジャズ系のコレオグラフであったり、共感しやすいテーマ(またはストーリー性)であったりするのかもしれません。

地獄のソロによるエモいコレオグラフをじっくり魅せておいてからの全員ユニゾンが「ついにキター!」「クライマックス!」という感じを上手く演出している。この緩急がロンドンの観客の熱狂を最高潮に引き上げた。

しかしもしも【Cyber Agent Legit】が今回アピールに成功した「協調表現が生む芸術性」とともに、ストリートダンスの枠を越えた振り付けやテーマ、あるいは観客に「難しそう!」「凄い!」以外の感情を起こさせる「新たな要素」を書き加えることができるのなら、BGTでの優勝も視野に入って来るのではないでしょうか。

そしてそのようなアイディアをサイバーエージェントレジットは・・・

持っていると思います。

たとえばDリーグ23-24のRound3で見せた『Surface Men』のようなプログラムであれば、老若男女の誰が見ても「笑える」「あるある!」と共感できます。ですので、

①準決勝では観客に「このチームはまだ底が見えていない」「もっと見てみたい!」と思わせる演技で決勝進出を勝ち取り、

②決勝では『Surface Man』のような、イギリスのおじいちゃんおばあちゃんでも若者でも楽しめるプログラムを全力で投入すれば、もしかすると・・・(もはや予想ではなくて妄想ですww)

いずれにしろ、練習した以上のことがステージでできるわけではありませんから、今は自分たちのやってきたことが100%発揮できるように頑張ってほしいと思います。

めっちゃ応援してます!

管理人
管理人

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

コメント