世界に数あるオーディション番組の中でも、アメリカズ・ゴットタレント(AGT)とブリテンズ・ゴットタレント(BGT)は「別格」と言っていいほど有名でしょう。
歌やダンス、マジックやお笑い芸などさまざまなジャンルのパフォーマーが出場する一方で、彼らに質問をしてそのキャラクターを明らかにし、演技を審査して講評(コメント)を与え、番組を盛り上げる審査員たちも大活躍しています。
どんな立場のどんな経験をつんだ人が、あの席で審査をしているのでしょうか?
若い頃からダンスも洋楽も大好きで、アクロバットパフォーマンスにも長く携わった管理人が、各審査員の経歴やキャラクター、資産やプライベートなどを調査し、整理整頓してお伝えします!
この記事では「BGT」の審査員であるアマンダについてまとめてみました。
アマンダの経歴は?BGTの審査員はいつから?
BGT(ブリテンズ・ゴット・タレント)の審査員として、サイモン・コーウェルと並び最も長いキャリアを誇るのがアマンダです。
サイモンの隣、審査員席に向かって右から2番目の位置に座っています。
アマンダのフルネームはAmanda Louise Holden(アマンダ・ルイーズ・ホールデン)です。
アマンダは1971年2月16日、イギリスのハンプシャー州ビショップ・ウォルサムで生まれました。
ロンドンのマウントビュー・シアター・スクールで3年間女優のトレーニングを受けています。
在学中は奨学金をもらいながら、さらに週末は靴屋さんでアルバイトをしていました。
アマンダが初めてテレビに登場したのは1990年。彼女はまだ19歳ですから在学中だったのでしょう、リアリティ番組の「落選者役」としてデビューしました。
1994年にはサリー州ギルフォードのイヴォンヌ・アルノー劇場で上演されたジョセフ・ケッセルリングの舞台に出演、2003年にはジェニーン・テソーリのミュージカル『モダン・ミリー』(イギリス、ロンドンのシャフツベリー劇場)に主演します。
これが評価されて2004年ローレンス・オリヴィエ劇場賞で「2003年度ミュージカル部門主演女優賞」にノミネートされています。
・・・20代~30代のアマンダは、舞台を中心に活躍していたんですね!
舞台での演劇には「俳優のファーム(2軍、育成場)」という役目もあります。
将来の舞台での大役や映像作品への出演を狙う若手俳優が、代役やアンサンブル(一作品の中でチョイ役を複数受け持つこと)をこなしながら演技力を磨いています。
一方で、さまざまなプロデューサーや関係者に顔を覚えてもらい、技量を知ってもらうためにしのぎを削る「営業の場」にもなっているんですね。
33歳でミュージカルの主演を務め、賞にもノミネートされているわけですから、アマンダは20代の10年間で着実に歌・ダンス・演技の実力をつけてきたのだろうと思います。
2015年、アマンダが44歳のときにはロンドンで上演された舞台『シュレック』に出演、シアターゴアーズ賞最優秀ミュージカル女優賞を受賞しています。
40代では安定した実力を発揮しているようですね。
またアマンダは歌手というキャリアにも強い興味を示していたようで、1998年ごろのインタビューでは以下のように語っています。
「そうそう、私は以前からポップスターになりたかったの。
私はいつも、自分がパフォーマンスできることを示したかったし、自分自身を証明した後に何か作品をリリースしたかった。
自分の年齢を考えると、クロップトップを着てブリトニー・スピアーズになろうとは思わないし、カントリーは好きだけど、『アマンダ・ホールデンのカントリー・アルバム』を出しても大ヒットするとは思わない。
シャナイア・トゥエインのように、もう少しクロスオーバーしたものがいいかもしれないし、ドリー・パートンの『ナイン・トゥ・ファイヴ』をカバーするのもいいと思う。」
アマンダは歌手に憧れる一方で、自分の適性を見極めてけっこう慎重でもあったようですね!
彼女のようにミュージカルでかなりの程度の業績があっても、歌手1本で「ポップスター」と呼ばれるようになるまでには、相当の距離があると踏んだのでしょう。
しかしアマンダが劇中歌には安定した実力を持っているのは確かです。
BGTで見せた彼女の歌唱をどうぞ!
アマンダは舞台の他に、ドラマやCMにも出演しています。・・・日本でも有名なあの某ヨーグルトのCMもやっていたそうですよ!
2007年、『ブリテンズ・ゴット・タレント』のシーズン1からジャッジを務めています。
途中で産休はあったようですが、息の長い、しかも「スターティングメンバー」なんですね!
アマンダの資産やプライベートは?
アマンダの身長は162cm、瞳の色はブラウンです。
彼女の総資産額は1300万ドル(約16億円)と言われています。
奨学金をもらいながら靴屋さんでアルバイトをしていた女優の卵が、今では10億円以上の資産を有するまでになったんですね!
1995年に俳優レス・デニスと結婚しますが、2003年には離婚しています。
その後2006年に長女アレクサが誕生します。父親は婚約者であったレコードプロデューサーの クリス・ヒューズで、彼とは2008年に結婚します。
2012年には次女のホーリーが生まれますが、ここまでにはいくつもの難局がありました。
しかし彼女は非常に「家族」というものを切望していたため、その難局を乗り越えて2人の娘たちを育てたのです。
たぶんアマンダは「人間」や「人生」というものを、とても素晴らしいものだと肯定的に受け止めているのだと思います!
なんとなく彼女のキャラクタにも表れてますよね!
アマンダのInstagramには、彼女と母親、娘たちの「おんな三代」の仲睦まじい写真も公開されていますね!
彼女の妹デビーはスキューバダイビングのインストラクターをしているそうです。
2015年にはエベレスト登山に挑戦しましたが、地震の影響で山に閉じ込められ、救助されたのだとか。
当時アマンダはサイモン・コーウェルの誕生日パーティーに出席していたところで、あわてて駆けつけたのだそうです。
アマンダのゴットタレントでのキャラは?・・・大胆な衣装と豪快な笑い!
アマンダはこれまでにわりと「大胆なドレス」で審査員席に座ることが多かったようです。
実際、2017年のBGTでアマンダがイギリス人デザイナーのジュリアン・マクドナルドが製作した衣装で登場しました。
しかしTwitter上では「素晴らしいけど、ファミリー向けの番組には不適切」「もっと番組にふさわしい服を着て」と物議を醸すことになります。
このためOfcom(英国放送通信庁;日本で言えばBPO)には216件もの苦情が寄せられたということがありました。
ただ、大胆なのはドレス姿だけではありません。アマンダはこと「笑い方」に関しては気取ったところがあまりなく、むしろ豪快です。
ばかウケしたときのエッジの効いたボイスで始まる笑い声は、日本語の擬音語にすると「ギャーッハッハッハッハ!」という感じでしょうか?
審査会場の雰囲気を柔らかくすると同時に、わたしたち庶民の心の中にある「遠慮ない笑い」を、そのまんま代弁してくれているのがアマンダの笑い方だと感じています。
言い方を変えると「ちょっと下品」に聴こえるんですが、私は彼女の笑い方が大好きです!
・・・あの「ギャーッハッハッ!」が聞こえると、なんかアットホームな感じがするんですよ。
また2023年、日本のお笑い芸人「とにかく明るい安村」がBGTを笑いの渦に巻き込みましたが、そこでは日本で見られなかった観客のリアクションがありましたね。
そう、イギリス全土の紳士&淑女のお気に入りとなった「パーンツ!」という掛け声です!
・・・あのきっかけを作ったのもアマンダだったんですよ!
スーザン・ボイルの衝撃を謙虚に受け止めた彼女も素敵でしたが、会場を笑顔に誘導してくれるアマンダは、BGTの審査席になくてはならない存在だと思います。
・・・アマンダのさらなる活躍に、今後も期待しましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
コメント