世界中から歌唱・ダンス・マジック・アクロバットなど、さまざまな才能が集まるTV番組「ゴットタレント」。
その中の2トップが、アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)とブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)です。
さまざまなジャンルのパフォーマーが出場する一方で、彼らに質問をしてそのキャラクターを明らかにし、演技を審査して講評(コメント)を与え、番組を盛り上げる審査員たちも大活躍しています。
どんな立場のどんな経験をつんだ人が、あの席で審査をしているのでしょうか?
若い頃からダンスも洋楽も大好きで、アクロバットパフォーマンスにも長く携わった管理人が、各審査員の経歴やキャラクター、資産やプライベートなどを調査し、整理整頓してお伝えします!
この記事ではBGTの審査員であるアリーシャについてまとめてみました!
アリーシャの経歴は?BGTの審査員はいつから?
アリーシャはBGTの審査員席で右から3番目の席に座っています。
サイモン→アマンダ→アリーシャの順ですね。
アリーシャのフルネームはAlesha Dixon(アリーシャ・ディクソン)です。
アリーシャは1978年10月7日、東イングランドはハートフォードシャー州のウェルウィン・ガーデン・シティの出身です。
ジャマイカ人の父メルヴィン・ディクソンとスコットランド人の母ビヴァリー・ハリスの間に生まれました。
彼女が何者かを調べると、「歌手」「シンガーソングライター」「ラッパー」「ダンサー」「TVパーソナリティ」と、たくさんの肩書が出てきます。
体育教師を目指していたアリーシャは21歳のころロンドンの有名なダンス教室「Dance Attic」にいました。
そこでプロダクションのタレントスカウトに声をかけられたり、のちにユニットを組むサブリナ・ワシントンと出会ったりしたことから、芸能界との縁が始まったようです。
アリーシャの初期を支えた「Mis-Teeq」はR&Bとダンスの音楽ユニットで、1999年から2005年まで活動していました。2004年には全米ツアーも行っています。
Mis-Teeqの解散後アリーシャはポリドール・レコードと契約してソロで活動し、2006年夏にはUKシングルチャートで14位を記録します。
しかしその後はあまりパッとせず、同年冬には契約を打ち切っています。
このころ彼女はちょっとした「壁」にぶち当たったのだと思いますが、このソロの時期に彼女は自分で多くの曲を書いていたようです。
・・・やはり売れる人は、落ち込んだときにも努力を欠かさないんですね!
翌年の2007年、テレビ番組『ストリクトリー・カム・ダンシング』のシリーズ5に、プロのダンサー、マシュー・カトラーとパートナーを組んで参加します。
ここでアリーシャ組は非常に高い評価を受け優勝しますが、このときにアリーシャをべた褒めしていたのが、のちにBGTでも審査員を務めるダンサーで振付師のブルーノ・トニオーリでした。
この優勝を契機にアリーシャの人気は急上昇し、UKシングルチャートのトップ10に入ってくるようになります。
・・・「壁」から一気に「上向き」に転向した感じですね!
2009年には過去に自身が優勝した『ストリクトリー・カム・ダンシング』の審査員をも務めるようになり、2012年からは現在まで続くBGTの審査員席に座るようになっています。
2013年の長女の誕生と同時に一時期は母親業に専念していましたが、2015年には自身のレコード・レーベル「Precious Stone Records」を立ち上げています。
・・・なんとも精力的ですね!
この年のBGTで披露した、アリーシャの歌とダンスをご覧ください!
2021年にはBBCのコンテスト番組の第3シリーズにゲスト審査員として出演して好評を博します。
また海外では『オーストラリアズ・ゴット・タレント』の審査員も務めるようになりました。
驚くべきことに、アリーシャはエンタメ界隈の仕事だけでなく、『Lightning Girl』という児童書シリーズも執筆しています。
さらには自身の経験に基づき、子どもの視点から家庭問題を取り上げたBBCのドキュメンタリー番組も制作しているんですね!
・・・この他、TV番組のパーソナリティもたびたび行っているようですので、たくさんの肩書があることにもうなづけます。
アリーシャの資産やプライベートは?
アリーシャの身長は165cm、瞳の色はブラウンです。
彼女の総資産額は700万ドル(約10億円)と言われていますが、もし彼女が体育教師という夢をかなえていたなら・・・とても手が届きそうな金額ではありませんね。
2005年にはマイケル・ハーヴェイ・ジュニアと結婚しましたが、2006年11月離婚しています。
その後2007年、彼女はバックダンサーのアズカ・オノニェと結婚し、彼との間にはアズーラ・シエナとアナーヤ・サフィアという二人の女の子を授かっています。
しかしアリーシャのプライベートといいますか「ビジネス以外の部分」で特筆すべきなのは、むしろ慈善活動や支援活動です。
彼女は子どもへの支援、いじめ防止活動、アイデンティティに関する人権活動の支援など、多数の慈善活動や支援活動に関わっていますし、動物愛護団体の支援にも多くのエネルギーを割いているようです。
アリーシャには「成功した自分にとって、慈善活動をするのは使命だ」という信念があるようです。
一言で言うと、彼女は「困っている誰かをほっとけない人」なんでしょうね。
・・・彼女自身が両親の仲の件で、ちょっと辛い子ども時代を送ってきたことが強く反映されているのだと思いますが、素晴らしいですね!
彼女自身がペスカタリアン(野菜と魚介類や乳製品は食べるが、鳥獣の肉は食べない主義)だということにも、弱者や動物たちへの共感が表れているとも言えるでしょう。
こうして見てみますと、アリーシャ・ディクソンはダンス表現だけでなく、弱者への支援・動物愛護など、どちらかというと「非言語的」な活動に意欲とその才能を発揮しているように見えます。
しかし他方では本の執筆やTV番組の制作という、どちらかというと「言語的」な活動にも秀でており、トータルではバランスのよいマルチタレントということができます。
アリーシャの審査員としてのキャラクタは?
完全に私個人の主観ですが、アリーシャは出場者や演技に対して感情移入しやすく、そしてそれがフィジカルな反応に出やすい人だと感じています。
2022年のオーストラリアズ・ゴット・タレントでは、マジック・マイクの行うカードマジックに乗せた感動的なストーリーに涙していました。
また2016年BGTのジャスミン・オルコックの予選では、バックストーリーではなく歌そのものに感涙していたように思います。
私にとってとても印象的だったのはAGT Champions 2020で、アンジェリーナ・ジョーダンの『ボヘミアン・ラプソディ』のシャウトを耳にしたときに「鳥肌が立ったわ!」というリアクションをしていましたね!
さらに2023年BGTでの「とにかく明るい安村」の笑撃の予選では、騎手のポーズのときのBGMに対し、両手を水平に動かして軽快なノリを見せています。
あのノリだけでも私は「さすがアリーシャはリズム感がいい!」と感心しました。
アリーシャの感情移入は、彼女がさまざまなマイノリティや弱者を支援していることにも表れています。
また身体へのダイレクトな反映は、ダンサーという「感情を体の動きで表現する者」だということにも関係あるのかもしれません。
アリーシャは言語表現も豊かなはずなんですが、ことGB(ゴールデンブザー)に関して言えば「無言で」「衝動的」に押す場合が目立ちます。
おそらくは言葉で表現しきれない感動に対する「咄嗟の反応」だと思いますが、他の審査員がコメントしている最中なのにも関わらずGBを押して、発言を終わらせてしまったことすらあります。
・・・これも好意的にとれば「感情を体の動きで表現する者」と言えなくもありませんが(汗)。
そしてアリーシャの笑い方は、アマンダに負けず劣らず豪快です!
高い声の時も低い声のときもありますが、基本は「カッカッカッカッカ・・・!」と大きく口を開けて笑います。
・・・ちょっと話は横にそれますが、AGTやBGTでは男性より女性の審査員の方が豪快に笑っているような気がします。
男性陣の笑いはちょっと遠慮がちというか「振り切った感が足りない」ように思うのですが、私だけでしょうか?(笑)
さてさて、アリーシャが出場者に強く共感する様子はそのまま我々視聴者の共感も呼びますし、素早いフィジカルな反応は様々な形で会場を盛り上げてくれます。
そしてときには無言でゴールデンブザーを押し、会場だけではなく仲間の審査員も「あっ!」と言わせてくれます。
今後も彼女は出場者と視聴者との「共感の橋渡し」を力強く手伝ってくれることでしょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
コメント
アリーシャの記事を楽しく拝見しました。情動的で明るい人だと思っていましたが記事を読んで納得がいきました。【和訳】いじめ反対をラップで歌ったバーズ&メロディの予選 _ BGT 2014でのアリーシャの表情がすてきです。「https://www.youtube.com/watch?v=3tSr2GpZjhU」
コメントありがとうございます。ご紹介のURLを拝見して「あ、この2人か~!」と思いだしました。・・・が、ほとんどこの男の子たちのことしか記憶にありませんでした。
改めて見直してみると、アリーシャは開始19秒で「もう!可愛すぎる~!」みたいにとろけた表情になってますね(笑)
アリーシャの表情はどこをとっても非常に自然で演技っぽさがないので、その意味でも「すてきな表情だなぁ」と思います。
2014年は前年に彼女が出産して産休から明けたあたりでしょうから、もしかすると「ママ目線」で男の子たちを見ていたのかもしれませんね!