世界には幾多のオーディション番組がありますが、その中でも超有名な2トップが、アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)とブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)でしょう。
歌やダンス、マジックやお笑い芸などさまざまなジャンルのパフォーマーが出場する一方で、彼らに質問をしてそのキャラクターを明らかにし、演技を審査して講評(コメント)を与え、番組を盛り上げる審査員たちも大活躍しています。
どんな立場のどんな経験をつんだ人が、あの席で審査をしているのでしょうか?
若い頃からダンスも洋楽も大好きで、アクロバットパフォーマンスにも長く携わった管理人が、各審査員の経歴やキャラクター、資産やプライベートなどを調査し、整理整頓してお伝えします!

この記事ではAGTの審査員であるハウイについてまとめてみました。
ハウイの経歴は?AGTの審査員はいつから?
ハウイはAGT予選の審査員席で、左端の席に座っています。サイモンの反対側ですね。
ハウイのフルネームはHoward Michael MandelⅡ(ハワード・マイケル・マンデル二世)です。
ハウイは1955年11月29日、カナダのトロントで生まれました。
カーペットのセールスマンとして働きながら、夜にはトロントのコメディ・クラブ「ユック・ユック」でスタンドアップ・コメディアンとしてステージに立ったところから、彼のキャリアはスタートします。

1978年にハウイはアメリカにわたり、ハリウッドのサンセット・ストリップの人気クラブでパフォーマンスを行うようになります。
ここでハウイはコメディ・ゲーム番組『Make Me Laugh』(1979年)のプロデューサーの目に留まり、番組に短期間起用されるようになりました。
これをきっかけとして、ハウイはコメディアンの大先輩であるデビッド・レターマンの前座を務めるようになります。
彼オリジナルの有名な芸のひとつは『Chicken trick』とも呼ばれる、ゴム手袋を頭から鼻の下まで被って鼻から空気を送り、手袋の指の部分をトサカのように立ててニワトリの真似をするという、なんともナンセンスな芸でした。
さらにはCBSのコメディ特番『アラン・シック・ショー』(1980年)への出演、カナダの映画『Gas』(1981年)への出演など、映像作品への足掛かりをつかみます。
『セント・エルスホエア(1982年)』のウェイン・フィスカス医師のコミカルな役で人気を博したハウイは、この後も次々と映画への出演を続けています。
『ファニー・ファーム』(1983年;若いコメディアン役)
『グレムリン』(1984年;ギズモの声)
『マペット・ベイビーズ』(1984年アニメ;スキーターの声)
『A Fine Mess』(1986年)
『リトル・モンスターズ』(1989年;ヒューマノイド役)
『グレムリン2 真・シュウ・タン・ジュウ』(1990年;ギズモの声)

・・・意外に「声優」としての活躍が目立ってますね!
1990年には”ダーク・コメディ “シリーズ『Good Grief』でメインを務めますが番組は長続きせず、自身のトーク番組『The Howie Mandel Show』(1998年~1999年)も上手くいきませんでした。
しかし2006年、ハウイはゲーム番組の司会者に起用され、これが4シーズン放送される大成功を収めます。

AGTの審査員もこの年(2006年)に始まっていますので、2006年はハウイにとっての「当たり年」だったというわけですね!
この後ハウイは実用的ジョーク・リアリティ番組『Howie Do It』(2008年)のメインパーソナリティとプロデューサーを務め、またフラッシュモブ・リアリティ番組『Mobbed』(2011年)も担当しています。
AGTでは10年以上安定して活躍していますので、今後もどんどんキャリアを伸ばしていくことでしょう!
ハウイの資産やプライベートは?
ハウイの身長は177cm、瞳の色はダークブラウン。そり落としている髪の毛もダークブラウンで、若い頃の写真を見ればカーリー・ヘアですね。
ハウイの両親はルーマニアとポーランドから移住してきたそうです。
父親は不動産屋と照明メーカーを営んでおり、彼は裕福な家庭で育ったと言えそうです。
しかしトロントのウィリアム・ライオン・マッケンジー大学付属高校では、ハウイは問題を起こして退学しています。
・・・やはり紆余曲折はあったんですね。

さて現在のハウイですが、ゴットタレントの出演料は、1回につき7万ドル(日本円で約980万円)とのことです。
また彼はロサンゼルス北西郊外のヒドゥン・ヒルズ・コミュニティには260万ドル(約37億円)の豪邸を持っているそうです。
2023年現在で彼の推定総資産は8000万ドル(日本円で約11億3000万円)と言われ、ここ数年間は年間1000万ドル(約14億円)のペースで増え続けているのだとか!(驚)

高校を退学になった男の子が、現在ここまで上り詰めているんですね(笑)!
さて、ハウイには2つのトレードマークがありますよね。
ひとつは「スキンヘッド」、もうひとつは握手の代わりに拳をつきあわせる「フィスト・バンプ」です。

実はこの2つはどちらもハウイが抱える有名な「清潔に関する特殊事情」に関連したものなのです。
ゴム手袋なしには誰とも握手ができないハウイを利用したAGT出場者のエピソードがありました。
それは2015年、催眠術を使ったクリス・ジョーンズのパフォーマンスです。
クリスはハウイに催眠術をかけ、ハウイを除く審査員3人とクリス自身との4人と、ハウイが素手で握手することを見事に成功させました。
・・・まあ、彼が悩む「特殊事情」までエンターテイメントの材料にできるところも「ハウイの人柄」によるところということではあるんでしょうね(笑)。
ハウイは売れ始めた矢先の1980年に、現在の妻のテリーと結婚しています。
テリーとの間にはライリー、アレックス、ジャックリンという3人の子どもがいます。
ゴットタレントの審査員を見ていると、特に女性は結婚・離婚を何度か繰り返しているパターンが多いのですが、ハウイの結婚歴は落ち着いたものです。
・・・もしかするとここにもハウイの「特殊事情」の影響があるのかもしれませんね。
ハウイのゴットタレントでのキャラクタは?
ハウイはAGTの初期、サイモンがまだ審査員席に座っていなかった頃に、画面で右端の席(現在でいえばサイモンの席)に座っていました。
・・・審査員の「リーダー格」ということだったのかもしれませんね。
さて、ハウイは自分が「特殊事情」を抱えていることもあってか、悩みを抱えた出場者には寄り添う態度が多いような気がします。
2013年のAGT予選に出場したジョナサン・アレンは、自分のある志向をカミングアウトしたがために、家族からつまはじきにされてしまったエピソードを話しました。
これを聞いたハウイは「ひどい話だ」「君がどんな力を持っているのか、そして彼らに何が欠けているのか・・・我々にではなく、家族たちに見せてやってくれ!」と励まします。
・・・このときのハウイは素敵でした!
そして歌い終わって万雷の拍手を浴びた彼にこう言います。
「家族たちは君を手放したが、君は君の才能によって、このショーで(我々という)家族を手に入れた。だから言わせてくれ・・・『お帰り!』」
・・・もう、かっこよすぎです。

また2014年のAGTでは、心の悩みと闘っているアンナ・クレンデニングに対して、似たような事情を持っているハウイは、こんな力強い言葉をかけています。
「他の人には、それがどれだけ辛いかわからないんだ」
「助けの要らない人はいない」
「君がつまづいたら、世界が君を助けてくれる」
そして歌い終わったアンナをハグして席に戻ると、ハウイはあたたかい言葉で労をねぎらいました。
「人生は山あり谷あり。昨日まで君は谷を見ていたけれど、今日は・・・頂上にいるよ!」と。
・・・ハウイ、めちゃくちゃ男前ですね!

こんなふうに、悩みを抱えた出場者にはしっかりと寄り添うハウイですが、一方では厳しい裁定を辞さないこともあります。
準決勝に立ちはだかるハウイのRB(レッドブザー)
2022年のAGTでは日本からの挑戦者「トラビス・ジャパン」の準決勝に、ハウイひとりが演技終了を促す「レッド・ブザー(RB)」を鳴らしています。
・・・これには賛否両論があり、ハウイのSNSもかなり炎上したようなんですが、私は賛成です。
複数のジャッジがいるんですから、裁定は割れて当たり前。
ボーカルが乱れたトラビス・ジャパンに対して、厳しい評価を下したハウイに私は賞賛を贈りたいです。
・・・むしろ他の審査員の評価のぬるさが、周囲の「空気を読んだ」ように思えたほどです。

また2023年のAGTでも、やはり準決勝に進んだ「Phil Wright & Parent Jam」にレッドブザーを鳴らしています。
その理由は「親子教室のフランチャイズとしては素晴らしいアイディアで、国中に普及してほしい。でもそれはチケットを買って観るラスベガスの100万ドルのショーではない」ということでした。
これにも同意しますし、むしろ私はPhil Wrightの活動を以前からYoutubeで見ていましたから、出場することを知ったとき「彼はAGTには向かないだろう」と思っていました。
・・・それはPhilのダンスが「エンターテイメントの提供」を重視しているのではなく、「ダンス体験の共有」を重視しているからです(その点で彼は本当に素晴らしい)。
さらに、同じく2023年の準決勝で、シャープ・ファミリー・シンガーズにもRBを押しているんですが、この反応からはハウイが「カメラ目線でのアピール」が嫌いなのではないか?という推測ができます(笑)。
実は前述の2022年トラビズ・ジャパンのときもこの「カメラ目線」はあったと記憶しています。
今回のこのグループでも、横一列にならんだメンバーをカメラが右から左へ移動しながら映しているとき、一番背の高い息子さんがカメラに向かって指をさして視線を送ったんですね。
そしてその隣にいたお父さんもカメラに目線を合わせたんですが、その直後の「No More~!」のロングトーンですぐにハウイはブザーを押しています(笑)。
ハウイはパフォーマンスの出来云々というだけではなく、カメラ目線に代表される「アイドルっぽいアクション」に対して「それ、場違いでしょ?」というリアクションをしているのではないでしょうか?
彼はゴム手袋をかぶってニワトリの真似をし、自分を落として「お客さんに笑われる」芸を披露していたコメディアンですから、「お客さんにウィンクを贈るファンサービス」は芸ではない、と考えているのかもしれません。

このように準決勝で厳しい態度をとりがちなハウイですが、彼は「お金を払う価値のあるエンターテイメント」と「そうではないもの」の区別が厳格なのだと思います。
そしてそれは、彼がスタンドアップ・コメディアンとして1人でステージに立ち、日夜「チケットを買う客は、自分の芸を『メインディッシュ』と思ってくれるだろうか?」と自問自答していたからではないでしょうか?

そのような彼が、一見「空気を読まない」かのようにレッドブザーを鳴らすことで、出場者も私たち視聴者も我に返ることができます。
そしてこのAGTが「エンターテイナーのショーケース」というだけではなく「真のエンターテイナーの発掘作業」「100万ドルの争奪戦」であることを再認識できるのです。
「寄り添うハウイ」と「空気を読まないハウイ」は、どちらもAGTの審査に「信頼感」を与えてくれます。
・・・今後もハウイの活躍に期待しましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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