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米国ゴットタレント2023準決勝に残ったコメディアン4名の審査員の反応など総まとめ!

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コメディアン

2023年も大きな盛り上がりを見せたアメリカズ・ゴットタレント(AGT)シーズン18。

準決勝に勝ち進んだコメディアン4人について、出場者の基本情報(エントリー名・出身・年齢)や演目の概要審査員の反応(スタンディングオベーション・ゴールデンブザー・レッドブザーなど)や、視聴者投票で決まった最終成績などを一覧表にまとめてみました。

2023年は準決勝にコメディアンが4人しか進んでいない、いわば「厳選コメディアン」の年。

今年のコメディアンたちの評価はどうだったのでしょうか?

アメリカのコメディ映画『ナーズの復讐(1984)』をこよなく愛する管理人が、独自の視点で整理・整頓してお伝えします!

また今回、日本人のエントリーは残念ながらありませんでしたが、これまでには日本からもコメディアンはゴットタレントに出場しています。

彼らの活躍についてもこのページを借りてご紹介し褒めたたえておりますので、ぜひお読みください。

・・・では最後まで、一気にどうぞ!

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AGT2023 コメディアンたちの基本情報などまとめ一覧表

GBはゴールデンブザー、RBはレッドブザー、WCはワイルドカード、STは審査員のスタンディング・オベーション(立ち上がって拍手を贈る)の略号です。

審査員4名はSmがサイモン・コーウェル、Sfがソフィア・ベルガラ、Hdがハイディ・クルム、Hwがハウイ・マンデルの略号としました。

管理人
管理人

表は大きく、横に4組分の列縦にチェック16項目分の行がありますので、上下左右にスクロールしてご覧ください。

準決勝の週1stWeek2ndWeek3rdWeek4thWeek
出場時の年齢62284045
性別
出身アメリカ
ニュージャージー州
レイクハイアワサ
カナダ
オンタリオ州
北オンタリオ
アメリカ
イリノイ州
シカゴ
アメリカ
フロリダ州
マイアミ
カナ漢字表記モーリーン・ランガンアーレン・ベライルベリー・ブリューワーJrオーランド・レイバ
アルファベット表記Maureen LanganAhren BelisleBerry  Brewer JrOrlando Leyba
予選の内容彼女は周囲の影響によって棘のある言葉を言ってしまう。だから自分は被害者なのだ、という責任転嫁のジョークで始まり、高齢の男性を彼氏にしたときの熱い愛情表現は、高齢者特有の身体機能の低下によって起こるというブラックジョークで終わる。読み上げアプリを使ってのスタンドアップコメディ。自分の障害をホーキング博士と比較しながら笑いを取るが、「ホーキング博士と異なる自分の障害はコメディアンであること」というジョークは秀逸。
「何が攻撃的で、何が人を障害者とするのかは、健常な白人女性が障害者トイレからする投稿によって決まる」というジョークは、まさに攻撃的。
アメリカへの旅と、黒人の教会と白人の教会について
その音楽性の違いや聖職者の口調の違いを、ピアノを使いながらデフォルメして説明する。
WOWWOWのドラマ「イエローストーン」を見た後にイエローストーン国立公園へ行って休暇を過ごし、主人公のケビン・コスナーになりきってしまうスタンドアップ・コメディ。
予選GB/RBなしなしなしなし
予選ST全員
(Sm,Sf,Hd,Hw)
全員
(Sm,Sf,Hd,Hw)
1名(sm)1名(hw)
準決勝の内容ツカミは「編み物をする女性が増えているのに、あなたはなぜかぎ針編みをやらないの?」
「それは産業革命があったから
」というわかりやすいジョーク。
その後は更年期障害のジョークが続いたが大きなヒットはなく、「家族向けではない」という評価もあった。
健常者が私のような障害者を見たとき、なぜか健常者は普通ではない大きなアクションで私に質問するので、私は「あなたは病気ですか?救急車を呼びますか?」と聞き返すジョークで笑いをとり、さらに「今夜私に投票しないと、私の介助犬は夕食を拒絶するでしょう」と視聴者にプレッシャーをかける。結婚の良い面を語り、彼と妻を動物に例えて説明するスタンドアップ・コメディ。しかしピアノを使わなかったことで月並みなものとなり、サイモンの不評を買った。ジムでトレーニングして割れた腹筋を持っている男は疑わしい。
私には若くして結婚した妻がいるが、自分は怠惰なために彼女に忠実だ。
私のこのだらしないお腹は、仕事で嫌な目に遭った妻が、頭を載せて心を休めるためにある。・・・
という逆説のコメディ。
準決勝RB/WCなしなしなしなし
準決勝ST1名(hw)2名(hw,sf)なしなし
決勝の内容永住権の申請・恋人との関係・テーマパークやレストランなど、障害者がさまざまなシチュエーションでどう取り扱われるのかを、ブラックジョークを用いて説明する。
中でも「AGTでは票を獲得するために犬を連れてきているのだろうと思われているかもしれないが、それなら僕はおばあちゃんにリードをつけて連れてくるよ」というジョークは秀逸。
決勝ST全員
(Sm,Sf,Hd,Hw)
最終順位準決勝で敗退ファイナリスト準決勝で敗退準決勝で敗退
備考彼女はコメディ クラブ、劇場、プライベート イベント、フェスティバルのほか、路上で活動し、米国、カナダ、南アフリカ、そしてヨーロッパ全土で公演を行っている。毎週ラジオのトーク番組「Don’t Make Me Hate You」の司会を務めている。ソフトウェア エンジニアであり、メンタルヘルスのサポーターからコメディアンに転身。
1 年ちょっと前からコメディを追求し始め、ソーシャル メディアで三十万人のフォロワーを獲得するなど、すでに大きな成功を収めている。
介助犬のエレンは良いパートナー。
彼はコメディアンのオーディション番組にいくつか出場し、BET(アメリカのアフリカ系の人たち向けのTV)のシリーズ「Games People Play」に定期的に出演したほか、Netflix スペシャル「Kevin Hart’s Guide to Black History」にも出演している。彼はHBO(Home Box Office;アメリカの有料ケーブルテレビ放送局)で自身の番組を持ち、ジミー・ファロンのトゥナイト・ショーで特集され、コメディ・コンペティション番組であるブリング・ザ・ファニーとスタンド・アップ・ショーケースにも参加した。

コメディアンたちへの審査員の反応

このカテゴリでは今回GB(ゴールデンブザー)、RB(レッドブザー)、WC(ワイルドカード)はありませんでしたので、良し悪しに寄った特別扱いをするようなパフォーマンスはなかったということでしょう。

ほとんどのパフォーマンスがいわゆる「スタンドアップ・コメディ」という、日本で言えば「漫談」に相当する話芸であり、形式的に見ても大差はありません。

管理人
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1次予選のベリー・ブリューワーJrだけが、ピアノ演奏を伴ったコメディでした。

ST(スタンディング・オベーション)は予選でモーリーン・ランガンとアーレン・ベライルの2名が審査員4人全員からのSTを取っていますが、準決勝で4名からSTを取った者は0でした。

決勝でアーレン・ベライルが再び4人全員からのSTを勝ち取っています。

これらをSTの平均値で見ますと、予選での平均は2.5人ですが、これが準決勝では平均0.75人と大幅に落ちますので、いわば「ネタに詰まった」状態だったのかもしれません。

ゴットタレントでの3回のパフォーマンスの中で、2回目にあたる準決勝が「中だるみ」あるいは「ネタ詰まり」を起こすのは他のジャンルでもよくあるパターンで、2023年のAGTでいえばマジックのジャンルがそうでした。

ボーカルやダンスではこのような傾向は強くありませんでしたので、もしかすると「音楽」の役割が想像以上に大きいことも考えられます。

実はこのコメディアンのカテゴリからは、AGTではまだ優勝者がいません。

これまでのAGTの歴史の中でコメディアンが3位以内に入ったのは、season16のJosh Blueの3位、season14のRyan Niemillerの3位、season10のDrew Lynchの2位、season8のTaylor Williamsonの2位、season7のTom Cotterの2位の5名だけです。

管理人
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1次予選・準決勝・決勝の3回のパフォーマンスに安定した評価を得るのは、コメディではかなり難しいことなのかもしれませんね。

スタンドアップ・コメディアンたちの出身地

今回1次予選を通過したコメディアンは4組だけでしたが、通過できなかった組は9組もあったようです。

少ない数ですが、コメディアンたちの拠点を地図上に表してみました。

赤い枠が決勝進出者です。

今回はスタンドアップ・コメディというバーバル(言語)パフォーマンスのみでしたので、当然のように英語圏からの出場でした。

管理人
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ノンバーバル(非言語)パフォーマーが出場したら、この地図は大きく変わるのでしょうね。

市民権取得のビフォーアフターで笑わす!AGT2022の日本人コメディアン・田中愛子(Aiko Tanaka)

管理人
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日本からはseason17に、東京出身で現在ロサンゼルスに在住のAiko Tanakaが出場しています。

1次予選でAikoは、アメリカ市民権を獲得する以前の控えめな自分と市民権の獲得後に図々しくなった自分を比較するネタで観客の心をつかみます。

最後は「移民は仕事をするな!」と主張する人々を引き合いに出して「だから私はアメリカのために、怠惰にお昼寝するの」とオチをつけて、4人の審査員全員からスタンディング・オベーション(ST)を受けました。

準決勝では日本語なまりの英語や英語の難しさ、褒め言葉と社交的なぎこちなさなどについてのネタを披露しますが、1次予選に比べるとやや観客の反応が鈍く、STもハウイ1人のみでした。

準決勝で敗退したものの、英語が勝負どころのスタンドアップ・コメディを日本人ながらにおこなったAikoの挑戦は、今後の挑戦者に勇気を与えるでしょう!

すっぽ抜け最先端!AGT2019の日本人コメディアン・ゆりやんレトリィバァ

管理人
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2019年のseason14に出場したゆりやんレトリィバァのパフォーマンスは衝撃的でした!

放送コードに抵触してないかどうか心配になる大胆な水着のゆりやんは「Final Count Down(Europe)」のダイナミックなサウンドに乗せて、チマチマした振り付けのダンスを披露します。

AGTには「Dancer」として登録していたようで、振り付けも審査員ジュリアン・ハフのダンスの影響を受けているとのことでしたが、どう見ても狙いは「笑い」でした。

開始26秒(!)でサイモンからレッドブザー、33秒でジュリアン・ハフからもレッドブザーを受けましたが、53秒の全演技を完了することはできました。

ゆりやんの自分を捨てきった演技は、コメディアン出身のハウイにはスタンディング・オベーションと「Yes」の判定を獲得できましたが、他の審査員は「No」を突きつけます。

おそらくゆりやんは「ドラマチックな曲+チマチマしたダンス」「大胆な水着+肥満体形」などという「ミスマッチの面白さ」を狙ったのだと私は推測しますが、ハウイ以外の審査員には少し難解な内容だったのかもしれません(笑)。

ここまで自分を笑いのネタにできる女性芸人は日本国内でもそうはいないと思いますが、さらにこれを世界のステージに発表できるゆりやんの度胸は、世界中のエンタメファンを驚かせたことでしょう。

超絶にすっぽ抜けた日本の女性芸人は、世界から見ると「ガラパゴス化」しているように思われるかもしれませんが、これこそが日本女子の新たな魅力だと私は確信しています。

音の職人芸はジャパン・クオリティ!AGT2018の日本人コメディアン・ゆんぼだんぷ

2018年のseason13に出場した「ゆんぼだんぷ」は、柔らかく波打つ豊富な体脂肪を使ってさまざまな「音」を作り出す芸人です。

1次予選最初のネタ「水滴が落ちる音」では、開始1分1秒で審査員のメルBからレッドブザーを押され「意味わかんない!」とマジ顔で非難されますが、2つ目の「モルトウィスキーの栓を抜く音」ではそのリアルさに会場も大喝采。

管理人
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3つ目のネタ「イルカの鳴き声」に進んだころには、メルBも笑ってくれていました。

最後のネタ「UFOの飛ぶ音」にはハウイは「なんてこった!」と脱帽の態度、サイモンも嬉しそうに笑っていましたね!

1次予選を通過したゆんぼだんぷは2次予選のジャッジ・カットでもメルBからレッドブザーを受けていますが、ここも通過して準々決勝まで進みました。

彼らの芸は、発音前後の「余韻」や「わび・さび」という日本的な美意識を備えていますし、目の付け所も斬新で面白く、日本の科学者が得意とする「イグノーベル賞」に通じるものがあります。

またリアリティの高い音を聴けば、おそらくパイプの太さや長さなど「道具」へのこだわりもあるだろうと推測され、まさに「ジャパン・クオリティ」の銘品と言えるでしょう。

彼らはこのAGT以外にもさまざまな国のゴット・タレントに出場する「国際的ノンバーバル芸人」になっていますので、ますますの活躍を期待しましょう。

いかがでしたか?今後も日本人コメディアンがこのAGTで大活躍できますよう応援しましょう!

管理人
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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